過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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683: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:20:38.97 ID:DtkKb4Jxo

「何だ?もっと言われたかったのか?」
和「そういう訳じゃ…ないですけれど…」

そんな娘に返される彼の声は少しだけ浮かれたものになっていた。
それが冗談の類であると娘である和には十二分に伝わっている。
しかし、それに安堵する事が出来ないのは、目の前の父の姿が彼女にとって違和感そのものだからだろう。
何か企んでいると思う訳ではないが、本当にこれで良いのだろうか。
どうしてもそう思って内心、首を傾げてしまうのである。

「…私とて無闇矢鱈と反対している訳じゃない」

そう言えるのは彼が京太郎の誠実さを内心、認める事が出来ていたからだろう。
あの日、娘に会う為だけに待ち続け、頭を下げた京太郎の事をそれなりに評価していたのだ。
流石に交際相手として手放しに喜べる相手ではないにせよ、悪い人間ではない。
そう思える程度には彼は京太郎の事を信頼していた。

「それにお前は聡い子だからな。惚れて良い相手とそうでない相手の区別くらいは出来るだろう」

そして、それ以上に彼が信頼していたのは娘の事だ。
彼の愛する妻の血を引く和は聡明で、悪い男には騙されないと思っていたのである。
ならば、ここで下手に反対して、娘の態度を頑なにさせるべきではない。
前回、京太郎の事で大喧嘩してしまった事を彼も少なからず反省していたのだ。


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