308:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/26(木) 21:05:21.42 ID:JoQT4saq0
美琴の部屋に入るのは初めてだ。
「お久しぶりですわね、上条さん」
「ああ、久しぶり」
白井黒子のことは美琴からよく聞くし、前に会る。
その時には美琴の
「えっと、美琴は、いないのか」
「お姉さまは居られませんわよ。しかし入れ違いになるのもなんなので、ここでお待ちになったら如何でしょうか」
「ん、ああそうだな」
「それではそちらに座っていてくださいな」
白井はベッドに腰掛けると、もう片方のベッドを指差した。
「いや、いくら彼女のでも勝手にベッドを使うのはなぁ」
「心配いりませんわ。そちらが私のベッドですの。あとなにげに惚気ないでくださいですの」
いつどのように惚気けたのかはわからないが、そもそも何事もないように美琴のベッドに座る白井はなんなんのだろうか。
そう言えば、美琴が前に白井黒子がセクハラしてくると言っていたことを思い出した。
考えていると、白井が話しかけてきた。
「ところで、今日はデートでも?」
「いや、美琴と話したいことがあってな」
「ならば携帯を使えばよろしいのでは?」
「直接、美琴の口から聞きたい事があったからな」
「それは、最近のお姉さまの様子がおかしかったこととご関係が?」
「ああ」
「やはり。ですが私にはただ待つことしかできませんの」
「・・・・・・、」
美琴は白井にさえ心配かけまいとしていたのか。
ずっと彼女は一人で戦っていたのだろうか。
そして何もできないと嘆く白井に、上条は何も言えなかった。
「お願いしますの!あなたならば、お姉さまを――っは!!」
白井の必死な願いを遮ったのは、廊下から聞こえる靴の音だ。
美琴が帰ってきたのか。
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