328:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/01(火) 19:54:41.19 ID:UbHq5sDB0
「ギャハハッ!愛しのお姫様のためにヒーローは駆けつけるってかァ!?」
いいねェ、と一方通行は笑って、
「だったら倒して見せろよ。この悪党をよォ!!」
地面を蹴り上げると、石礫がまるで散弾のように上条に襲いかかった。
「ぐっ、あ、あああ」
一つ一つが体にめり込むかと思うほどの威力である。
たった一撃で力の差を見せつけられた。
「ほらほらァ、こンなンで終わるわけねェだろォ!」
一方通行が地面を踏みつけると、レールを繋ぐネジが外れ、鉄骨が何本も浮かび上がる。
それを軽く手で叩き、上条へと向かって飛ばす。
降り注ぐ鉄骨を避けようとするも、その中の一本が上条の脇腹を掠った。
「っ!」
なんとか掠り傷で済ませれた。
鉄骨が刺さったコンテナから白い粉が舞い散り口の中にまで入ってくる。
(なんだこれ、小麦粉)
「はァ、ったくよォ。格好良い登場だったから、どれだけ楽しませてくれるのかと思ったが、興冷めだ」
一方通行は空を見上げ、ニヤけて言う。
「ちょうど今日はいい感じに風もねェし」
ただ軽く地面。それだけでコンテナがいくつも宙に浮く。
「よォ三下ァ」
(ま、さか。嘘、だろ)
「粉塵爆発って知ってるかァ?」
2つのコンテナが空中でぶつかり、火花を散らし、それが漂う小麦粉によって大きな爆発となり上条に襲いかかる。
爆風で吹き飛ばされ、一気に周辺の空気がなくなる感覚になる。
燃え盛る火の中で一方通行を退屈そうに歩いている。
「酸素が奪われるとこっちも辛いンだっつゥの。こりゃァ核にも耐えられるってキャッチコピーはアウトかもなァ」
上条が生きているのを見て、不思議そうに言う。
「ポテンシャルの低さに救われたかァ?まァいいや。終わりにしようか」
両手を構えて、
「選択肢をやるよ。右か、左か」
地面を蹴り、能力で一気に上条へと飛び出す。
「両方か」
(このままじゃ、死ぬ!)
この危機を脱しようと、ただそれだけを考え、一方通行の手が上条に触れる寸前、闇雲に右手を前に突き出した。
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