過去ログ - 美琴「まったく、遅いわよ」
1- 20
546:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/06(木) 21:19:13.42 ID:N71QsOM90


それから少ししてからだ。

「一体どこに行ってたのかしら」
「ごめんごめん。道に迷った人がいたからな」

どうせ上条はあの件を美琴に知られたくないようだ。いつもの様に心配かけたくないからだろう。

「ふーん。まさか女の人じゃないでしょうね?」
「違うって。まさか美琴さん、嫉妬していらっしゃるんですか?」
「するわけないでしょ。当麻は私だけの当麻でしょ?」
「そーだな」

美琴はクルリと向きを変えた。その先には上条の寮がある。

「早く帰りましょう。今頃インデックスがお腹を空かせて倒れてる頃かしら」
「そ、それはやばいな」

2人はインデックスが待つ寮へと帰り始める。
ふと、上条は美琴が持っている紙袋を掴んだ。

「こういう時は、男が持つもんだろ?」
「いいわよ別に……でも」

ちょっとだけ甘えるだけなら、今の美琴でも十分できる。

「そのまま、手、離さないでよ」
「……わかった」

それだけ言って、上条はそのまま紙袋を離さなかった。
夏の暑い日差しは、何かに遮られることもなく上条と美琴を照らしていた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
555Res/242.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice