過去ログ - ジョセフ「お前がディオ・ブランドーか」ディオ「そういう君は
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[saga]
2013/08/29(木) 02:21:09.57 ID:gJKY7Exf0
ジョジョは階段を駆け上がり、自らの部屋へ飛び込んだ。
お世辞にも整理されているとは言い難い、乱雑に散らかった室内を見回す。
ジョセフ「考えろ……考えるんだ……! 今ここにある物で、あの不死身の化け物を倒す方法を!!」
雑貨の積まれた棚。月明かりの射し込む窓。195pのジョジョが十分に寝返りのうてるベッド。
よく見知った部屋だ。
この部屋にある物を、ジョジョは全て知っている。
だからここに来た!
ディオ「何を企んでいようが無駄無駄無駄ァ〜。必死に逃げ惑うその姿、惨めで哀愁すら漂うぞジョジョォ〜」
ディオは自らの能力を楽しむように、壁を踏み抜き、階上まで悠然と壁を歩いて到達した。
ジョジョがどの部屋に入っていったかは確認している。
かつて自らが石仮面を盗み出すために忍び込んだ――ジョジョの部屋だ。
ディオ「死に場所は慣れ親しんだベッドの上をご希望か?」
部屋のドアは開け放たれている。
一見して見える所にジョジョの姿は見えない。
ディオはさしたる警戒もせず、部屋の中へ足を踏み入れる。
バタン、と音を立て、入口のドアが閉じられた。
ディオ「ムウ!?」
部屋の明かりは消されており、廊下からの光が途絶えた今、部屋の中を照らすのは窓から射す月明かりだけだ。
薄暗い部屋の中で、しかしディオの視力は問題なく辺りの状況を捉える。
ディオ(ドアノブからロープが伸びている……何のことはない。俺が入った瞬間ロープを引っ張り、ドアを閉じただけか)
ドアノブに結び付けられ、だらりと伸びたロープ。
つまり、このロープの先に―――
ディオ「追い詰めたぞ……ジョジョ」
ジョセフ「ケッ。追い詰められたのはどちらか……教えてやるぜ、ディオ」
ロープを手放し、ジョジョはベッドの陰から立ち上がった。
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