過去ログ - ジョセフ「お前がディオ・ブランドーか」ディオ「そういう君は
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363:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/14(木) 15:20:58.48 ID:0BkihuJv0
ジョセフ「うおおおお!!??」

 すんでのところで背を反らしたジョジョの顎先を剣が掠めていく。

ブラフォード「ほう…俺の『死髪舞剣(ダンズ・マカブヘアー)』をも躱すか……おもしろい」

ジョセフ「チィィーッ!! 何とか躱したものの、思いっきりバランスを崩しちまった! このままじゃ岩壁を転げ落ちちまうことは避けられねえ!! そ、それに確か! こっちの方向は良くねえ! こっちの方向に落ちちまうと……」

 ジョジョは落下方向、すなわち己の背後にちらりと目を向ける。
 きらきらと月明かりを反射する水面がそこには広がっていた。

ジョセフ「オーノォーやっぱし!! 水の中に落ちちゃあ波紋が使えねーし大ピンチだ! 何とかここで…踏ん張る!! コォォォォオオオオオオ!!」

 ジョジョは咄嗟に足の裏に波紋を展開し、水面と反発させる。
 落下の衝撃で膝まで浸かってしまったが、何とか水中に沈むことだけは回避した。

ブラフォード「水は嫌いかァ…? 生憎俺は嫌いじゃァない……生前はこの甲冑を着込んだまま5qの湖を泳ぎ切ったものだァ……」

 背後から聞こえたブラフォードの声に、ギクリとジョジョの体は震えた。
 シュルシュルとジョジョの全身にブラフォードの髪の毛が絡みつく。
 直後にドパンと大きな水柱が上がった。ジョジョの体に髪の毛を巻き付けたまま、ブラフォードが水中に潜ったのだ。

ジョセフ「ぐおお!! ひ、引きずり込まれる……! 俺の波紋が水面と反発する力より、奴が水中へ引っ張る力の方が……強い……!!」

ジョセフ「ヤ、ヤバイ! このまま水中に引きずり込まれちまうのはどう考えてもやばい!! 何か、何か手はねえか!?」

ツェペリ「ジョジョォーーーーッ!!」

 ツェペリは崖上から泉を覗き込む。
 必死に髪の毛の力に抗うジョジョの姿が目に入るがしかし!
 ツェペリとスピードワゴンの前にはタルカスが立ち塞がっており、背中を見せようものならその手のビッグ・サーベルでばっさりと断ち切られるのは目に見えていた。
 救援は不可能。
 だが! ジョジョはツェペリに向かってにやりと笑って見せた!

ジョセフ「ツェペリさん!! 良く顔を出してくれた!! こいつを受け取ってくれ!!」

ツェペリ「うお!?」

 ジョジョはツェペリに向かって何かを投げ放つ。
 同時に限界が来た。ジョジョの体は遂に水中へと引きずり込まれてしまう。
 ツェペリはジョジョが投げた物をキャッチし、その正体に気付くと露骨に顔を顰めた。

ツェペリ「ア、アメリカン・クラッカー…? これで、何をどうしろというんじゃ!?」




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