過去ログ - 響「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !nasu_res]
2013/08/17(土) 00:16:43.57 ID:he+6kv950

 駅について、鞄の中身をあさる。

「あれ……?」

以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !nasu_res]
2013/08/17(土) 00:17:21.75 ID:he+6kv950

 貴音に電話をかけてみる。
 まだ事務所に居るだろうし、もしかしてありかを知っているかもしれない。

 6コール、7コール、8コール。
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !nasu_res]
2013/08/17(土) 00:18:11.78 ID:he+6kv950

 小走りで事務所に到着した。
 さっきと何も変わらない風景。相変わらず、月は柔らかい光で街を照らしている。
 エレベーターが壊れているので、階段で3階へと進んでいく。

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !nasu_res]
2013/08/17(土) 00:19:08.67 ID:he+6kv950

「っ」

 ビクッ、と身体が震えた。
 中から、矯声が聞こえたんだ。
以下略



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2013/08/17(土) 00:19:39.49 ID:he+6kv950

 プロデューサーのデスクの横で、貴音とプロデューサーがキスをしていた。
 強く、強く抱きしめあって。




27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !nasu_res]
2013/08/17(土) 00:20:08.03 ID:he+6kv950

 あなた様、いけません。こんな場所で、もし誰かに見られたら。
 貴音は息を乱しながらこう言っていた。

 プロデューサーは、貴音が俺に抱きついてきたんじゃないか、と言った。



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2013/08/17(土) 00:20:45.40 ID:he+6kv950

 扉から手を離して、走って逃げ出した。
 思い切り音をたてて閉まったから、きっと気づかれた。

 貴音には、自分が誰のことを好きなのかは言わなかった。



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !nasu_res]
2013/08/17(土) 00:21:20.04 ID:he+6kv950

 それとは逆に、貴音とプロデューサーが話していたとき、とても嬉しそうにしていた気がする。

 ああ、どうして自分は気づかなかったんだ?




30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !nasu_res]
2013/08/17(土) 00:21:59.84 ID:he+6kv950

 家に帰れば、壁掛け時計はあと10分足らずで日付が変わることを教えてくれた。
 モヤモヤした気持ちをどうにかしようと遠回りして帰ってきたからか?
 どうしようもなくてコンビニに立ち寄ったからか。




31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !nasu_res]
2013/08/17(土) 00:22:50.11 ID:he+6kv950

 プロデューサーは貴音とキスをしていた。
 普通の関係――アイドルとプロデューサーの関係で、たとえ演技の練習だったとしても。
 あそこまで深くキスをするもんだろうか。




32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !nasu_res]
2013/08/17(土) 00:23:52.80 ID:he+6kv950

 そんな関係にあるのに、自分はそれに気づかなかった。
 他のみんなはとっくにあの2人の関係を知っていたのかもしれない。

 いつもはもっと遅くまで残っているぴよ子がすぐに帰ったのも。



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