15: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:35:26.70 ID:rlBAIpqg0
頭の中で嫌な音が響きました。弔鐘が鳴っています。けど、だめです。こんなあっさりとやられたら、出落ちもいいところじゃないですか!
迫る絶対の暗闇の中、お父さんの名前を呼んでも、決して返事は帰ってきません。わかっています。お父さんは死んだのですから。
そして、会いに行くのはもうちょっと後でも、怒られやしないはず。
体操服「どこまでも真っ直ぐに! あたしはきみを、踏み潰す!」
体操服「猪突猛進!」
体操服はまた突っ込んできました。最初の一歩からフルスロットル。
膝蹴りをなんとか避けます。体操服がそのまま部屋の壁に突っ込んで、粉々に砕きつつ反対側へと吹っ飛んでいきました。
そうして、落下。
少女「は?」
馬鹿なんですかあの女。いや助かったのは事実ですが。
とはいえあの速度を鑑みるに猶予はあってないようなもの。私は咄嗟に部屋から武器になるようなものを探して、壁材に紛れて落ちていた彫刻刀を手に取ります。
ぶち壊した壁を再度突き抜けて、体操服が部屋へと飛び込んできました。彼女の体や顔には沢山傷ができています。壁に突っ込んだときのものなのでしょう。
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