過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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14: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:34:54.72 ID:rlBAIpqg0

??「こんばんは! あたしの名前は『猪突猛進』!」

 やたらハイテンションな体操服は、頭がおかしいんじゃないかと思うほどの大声でわめき散らします。
 その間に私は包丁やナイフと言った、とりあえずさくっと殺せそうなものを探しましたが、残念、見つかりませんでした。帰りにコンビニで買っておけばよかった。

体操服「とりあえず死んでよ!」

少女「いやです」

 体操服が一歩を踏みだ――すっ!?

体操服「全然遅いよ!」

 眼前に日焼けした膝が迫っていました。速い、というか、速すぎる! 人間の速度じゃない!
 回避は間に合うはずもありません。顔面と膝がキスをして、鼻がくしゃりと音を立てて変な方向へと曲がります。そのまま床を転がって、本棚に激突。後頭部を強打。

 鼻血で呼吸ができない。犬のように「はっ、はっ」という浅く速い呼吸。

 視界に白い運動靴が映りました。見上げれば、蛍光灯を背景に、体操服が影に覆われて私を見下ろしています。
 そうして、クラウチングスタートの体勢を取りました。

 逃げないと、早く、逃げないと!

 踏込で部屋の床がぶち抜かれる音が聞こえて、膝が私の側頭部を強か打ち据え――

少女「ぐ、くっ、ぅ!」



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