28: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/24(土) 09:33:49.64 ID:Eikl4zs70
少女「それで、『天網恢恢疎にして漏らさず』さん、どうして電話を」
??「ん? 私の生き様を知ってるの?」
ビンゴ。唇を舌で湿らせます。途端に緊張が湧きあがってきました。あちらはこちらを知っていて、こちらはあちらを全く知らない。この情報アドバンテージは、恐らく、重大です。
なんとかしなければ。
とりあえず探り探り行くことにしました。
少女「携帯の画面に表示されていたので……」
??「マジか。あんにゃろう、ぶっ殺す。って、もう死んでたっけ」
??「あー、それで、『どうして電話を』? や、対した理由はないんだけどね。ただ一応、挨拶しておこうと思って」
??「このゲームに生き残る身としてはさ」
少女「ほう」
言いますね。嘯く、と言ってもいいくらいには。
少女「残念ですが、そこだけは譲れません。私にも願いがありますから」
??「うん、わかっているよ。それじゃ、明日も朝早いし。おやすみ」
それだけ言うと一方的に切られました。本当に何の目的もないかのように、あっさりと。
わかりません。意図が掴めません。いや、意図を見出す方が無意味なんでしょうか。
ぬいぐるみが言っていたことを思いだします。大なり小なり頭がおかしい。確かにそのようです。
リダイヤルする気にはなりませんでした。私は念のためガラケーを逆パカして、その辺に放り投げます。
思わず欠伸が出ました。ああ眠い。
――――――――――――――――――――――
120Res/103.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。