過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part 6
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◆lhyaSqoHV6
[saga]
2013/08/19(月) 07:25:25.42 ID:VHs+KO40o
仁美「こんな奴ら、アタシ一人でも何てことないってこと!」
痺れを切らし、正面から飛びかかってきた二匹の狼型を横薙ぎに払い核ごと真っ二つに、
返す石突で別方向から飛び込んできていた一匹を強打する。
不安定な馬上にのそれに比べ、二本の足で大地を掴み、しっかりと支えられた身体から繰り出される攻撃は、威力も、速度も、正確さも数段上回る。
仁美が松風を降りたのは、松風をやられて自棄になったのではなく、勝算があっての事だった。
仁美「足を奪ったくらいで、勝った気にならないでよね!」
松風『足って俺の事か!?』
仁美は大きく飛び上がると、空中で槍を逆手に持ち替え、突き飛ばされのたうつ狼型に思い切り突き立てる。
衝撃で核が粉々に砕かれた狼型は即座に泥と化し消えていった。
仁美「七匹目……!」
槍を地面から引き抜き、顔を上げると、狼型の群れの最後の一匹が目に入った。
仁美「これで真打登場ってわけね」
取り巻きを始末し終えた仁美は、ついに一際大きい狼型のカースと対峙する。
纏う雰囲気や、発する瘴気の濃さから、今まで相手をしていたものとは比較にならない強さを持っている事が分かる。
仁美「(これは……覚悟を決めないとかな)」
巨大な狼型は、猛スピードで飛びかかってくると、鋭い爪の生えたその前足を思い切り振るう。
仁美は最小限の動きでそれを躱すと、すぐさま反撃に転じる。
しかし、突きだした槍はわずかに敵の身体を掠めるくらいで、大きなダメージを与えることは出来なかった。
仁美「身体は大きいし力は強い、その上素早いとか……っ!」
身を翻し、再び突進してくる狼型を、今度こそ捉えられるようにと身構える。
しかし、反撃を意識し過ぎたのだろう、回避に意識がまわらず、仁美の身体を引き裂かんと振るわれた爪に、僅かに腕が掠ってしまう。
仁美「くっ!」
予想外の痛みと衝撃に思わず腕を見ると、制服のブレザーとワイシャツは紙の様に切り裂かれ、血が滲んでいるのが見えた。
仁美「(少しかすっただけでこれ? ……まともにもらったら、ただじゃ済まないな)」
仁美は気を取り直し、狼型へ向き直る。
狼型の方も、真っ赤に燃え上がる双眸で仁美を見据えていた。
仁美「さあ、来なよ! まだまだこれからだよ!!」
三度、仁美と狼型が交錯する。
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