過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part 6
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◆zvY2y1UzWw
[sage saga]
2013/09/23(月) 23:54:13.98 ID:szrvml9G0
霧が漂う街。人…いや妖怪通りと言うべきだろうか?とにかく静かな場所に、動物に埋もれるように人の姿をした精霊が立っていた。
静かな風が吹き、木々が揺れる。
―さわさわ、さわさわ…
「来たのね…植物の喜びの声が聞こえたわ…」
「…聞こえるんだ、みんなの声。じゃああなたが地球の精霊さんなんだね?」
花にまみれた精霊が歩いた場所には、花が咲き、揺れていた。
「私はユミ…別の星の植物の大精霊だよっ。で、地球の精霊さんの名前は?」
「名乗るのなら、そう…オトハ…自然の大精霊よ…」
「…レベルが違うねー、オトハさんは本当の意味で大きな…大精霊だね。…でも今は弱ってる。…地球の環境が悪いから。」
「そう、確かにそれは事実…でも人間と自然…今は不協和音を奏でていても、調和することが可能であると信じているわ…ユミ、貴方はどう考えているの?」
「私?…悩んでいる、って言ったら驚く?」
「いえ…貴方の心の音色は、この星の人々と旋律を奏でた。…それが逆に貴方の心を惑わせている…」
「…よく分からない言い方をするね…まぁそうなんだよね。地球人は自然を破壊しつつあるんだよ。でも…よく分からなくなってきた。」
少し俯いて胸に手を当ててユミは息を吐き出すように言う。
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