過去ログ - 席替えは時として、突然に新たな道を作る。
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:47:40.21 ID:L1PDxPDc0
席替えから数週間が経ったある日の昼休み、今日も購買でパン買って食おう。
そう思って席を立った時だった。
「ちょっと。」
隣の川崎から呼び止められた。
「ん?なんだ。俺は今から購買にパン買いに行くんだが・・・。パシリならお断りだぞ。」
「違う。そうじゃない。その・・・これ。」
川崎は俺の机に弁当らしきものを置いた。
「つ、作りすぎたから、あんたにもやるよ。その・・・いつもパンばっかり食べてるみたいだし・・・え、栄養のバランスもだな・・・その・・・。」
これが噂に言う女子の手作り弁当ってやつですか?感極まって俺泣きそうだよ。
でも何で俺の食生活知ってるんだ。昼休みなんて俺教室にあんまりいないぞ。
「その・・・毒とか入ってないよな・・・」
こんなに優しくされたことないからつい聞いてしまう。
だって女子の手作り弁当って悪意でもあるんじゃないかと思ってしまう。
「バカじゃないの・・・。入ってるわけないだろ。私のやつと同じものなんだ。」
「す、すまん。弁当とか貰ったことないからつい・・・。そ、そうだよな・・・。なんつーか・・・ありがとな・・・。」
何だかすごい恥ずかしくなってきた。
「じゃあ、私行くから・・・。」
去っていく川崎を背に俺は何かを言わなければならない。そう思った。
短い時間、ほんの何秒かしかない中、出てきた言葉がこれだった。
「サンキュー!愛してるぜ川崎!」
「なっ、あんたまたそうやって・・・!」
顔を真っ赤にした川崎は教室を飛び出していった。
いつもより周りがザワザワしているように感じたが、俺も昼飯を食べるのに教室を出た。
その頃、教室の隅では・・・
「ヒッキーが・・・愛してるって・・・愛・・・してるって・・・ヒッキーが・・・」
由比ヶ浜はフリーズしていた。
「ヒキタニくんとサキサキかー。男同士じゃないけどこれはこれでおもしろそうな組み合わせ・・・後で話聞きに行かないと・・・。」
海老名さんは興味津々だった。
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