過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/18(日) 00:01:44.04 ID:ey/pC7+AO
〜114〜

エイワス「(しかしそんな君も一つ大きなミスを犯している。それは私のような存在が野放しという事)」

食蜂の部屋、軋むベット、喘ぐ食蜂、呻く上条、正常位で交わる二人をエイワスは淡々と見下ろしている。
唇を重ね、舌を絡め、互いの名を呼びながら求め合う。脱ぎ散らかした衣服も下着もそのままにしながら。
人間の性行為に対して含むところはないが、汗を飛び散らせる男と涙を零れ落とす女の営みは酷く平凡だ。

エイワス「(君が成した過程は興味深いが、その結果にはまるで興味が持てない。所詮は女に過ぎない)」

上条の首筋に両手を回し、腰に両足を絡めて咽び泣く食蜂の嬌声がよりいっそうか細く高くなり、果てる。
それは上条も同様だったようで、息せき切った呼吸だけが響き渡る。そんな当たり前の彼女がエイワスに。

食蜂「………………」

エイワス「(私が見えているのか?いや、そんなはずはない)」

上条の腰に巻き付けた足、背に回した手をそのままに、上条の肩越しに食蜂がエイワスを見ているような。
たった今男の腹の下でよがり狂い、その全てを子宮で受け止めた女とは思えないような奈落を宿した双眸。

その唇が声を発さずに艶めかしく動いた。『邪魔しないで』と。

〜114.5〜

エイワス「(さっきの笑みは一体何だったのだ?有り得ない)」

新世界より旧世界に戻るべくエイワスは時空間を遡行する。その道中で思い返すは、怖気の走るあの笑顔。
ともあれ、退屈しのぎにはなったとエイワスが時間的閉曲線を越えて現世へと帰還しようとしたその矢先。

オギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

エイワス「!」

時空間に響き渡る産声。『ウィトルウィウス的人体図』を思わせる手足が八本もある巨大な奇形児が……
儀式に捧げられた上条とインデックスの子供がエイワスを追って来たのだ。そう、全人類が転生して尚。

エイワス「そう言う事か食蜂操祈。君の評価を改めるとしよう」

赤ん坊であるが故に望む世界を選べず、因果律の破れの中を永久に彷徨い続ける幻想殺しを宿した赤子が

エイワス「君は

この『ガフの部屋』とも言える時空間で『我が子を食らうサトゥルヌス』のようにエイワスを貪り食う。
これからも揺りかごの中の赤子の眠りを妨げるものはこうなるのだろう。食蜂の目論見通り未来永劫に。

科学も魔術も交差せず、終わらない物語に語り部など不要だと。




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