過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:10:22.30 ID:BX4MDBAAO
〜7〜

婚后「なんですのあれは?」

湾内「UFOでしょうか?」

泡浮「それにしては大きな」

春光を遮り、太陽を覆い尽くすように雲を切り裂き影を落とすラジオゾンデ要塞を常盤台中学の面々……
婚后、湾内、泡浮を始めとする常盤台生が学舎の園に敷き詰められた石畳の上より仰ぎ見ていた。
ある者は上空から吹き下ろすダウンバーストにスカートを押さえ、ある者はカメラで撮影を試みる。
だからこそ彼女達は数秒後に我が身に降り懸かる災厄を見抜けない。それが審判の喇叭とも知らずに。

ステイル『攻撃開始』

次の瞬間、ラジオゾンデ要塞より紅炎の雨と光芒の槍が矢継ぎ早に降り注ぎ、第七学区全体へ爆撃を開始した。

婚后「!?」

蒼天が赤壁へ様変わりし、次々と炎の流星群が第七学区を塗り潰し、光の流星雨が学舎の園を塗り替える。
硝子張りのビル群が熱線を浴びた所からマグマがふきこぼれるように切り落とされ、学生を下敷きにして炎上。
鏡張りの研究所が光線を受けた所から消失し、一拍遅れて連鎖的に爆発を引き起こして研究者を吹き飛ばす。
四方八方に飛散するガラスが、身を竦ませ頭を抱える学生の首を容易く落とす断頭台の刃となり血飛沫が上がる。
雨霰と飛来するコンクリートが、身を固くし目を見開く湾内の上半身を引き裂き、泣き別れた下半身が残された。

婚后「湾内さん!?湾内さん?!何方か!誰か助けて下さい!」

泡浮「きゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

婚后が我に返ったのは頬に熱いほどの湾内の返り血を浴び、付着した素麺のような神経が胸に落ちてからだ。
ここに来て他の常盤台生も危機感を抱いたものの、天地が火の海に飲み込まれる中、飛翔術式で降りる御使い。

騎士A「降下開始」

騎士B「敵兵確認」

騎士C「排除する」

十字軍を思わせる白銀の騎士、魔術師を思わせる黒衣の神父が次々と石畳に降り立ち、婚后達を見つけて。

婚后「嘘」

騎士団長「撃て」

騎士の一人が衝撃波を放ち泡浮の身体に風穴を空け、更に後方のスクールバスのタンクに着弾して爆発。
騎士団長も、湾内の亡骸を抱いて茫然自失に陥った婚后の首をを躊躇う事無くフルンディングで刎ねる。
赤い血が飛び、黒い髪が散り、白い首が舞い、髪と骨の焼ける匂いと爪と肉の焦げる臭いが混ざり合う。

騎士団長「行くぞ」

赤絨毯で舗装された屍山血河の道を、騎士達が駆け抜けて行く。




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