過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
1- 20
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:10:49.05 ID:BX4MDBAAO
〜8〜

神浄「――そりゃ、一人目か二人目の“上条当麻”の話だろ?」

それは偽善使い(ひとりめ)か英雄(ふたりめ)の上条当麻の話だろうと救世主(さんにんめ)が切り捨てる。
吐き捨てる一歩手前にまで顰められた眉は逆立てられる事こそなかったが皺が寄っている。
誰も彼も生きる神浄に死した上条を重ねて見る。その事に対し思う所も有るし含む所がなくもない。

ステイル「攻撃開始」

神裂「……露払いが始まりましたね。最終確認に移りましょう」

ステイルが攻撃開始を告げつつ、モニターを操作し学園都市を俯瞰から見下ろす形で映し出して行く。
23もの学区に枝分かれしたそれは、見る者によってはセフィロトを模した魔法陣を思わせるだろう。

ステイル「第一目標は均衡の柱たるエンデュミオンだ。慈悲の柱たる旧電波塔帝都タワーは数に入れない」

神裂「土御門からの情報によれば昨年のクリスマス、御坂美琴と食蜂操祈との戦闘により焼失とあります」

今は亡きアレイスターが魔術師としてその悪名を轟かせていた頃、23という数字に魅入られていたと言う。
セフィロトの樹は10のセフィラ、22の小径から構成され、彼が求めたのは隠された11番目のセフィラ。
即ちダアト(神意)へ繋がる23番目の小径へと連なり、23もの学区がそのまま樹系図に置き換わるのだ。
街全体を魔術的要素と為し、ガブリエルに匹敵する天使の軍勢を世に放たんとするのが『天国の扉』である。

ステイル「それも鳴護アリサの時と違い、“ヤコブの梯子”に連なる魔術的要素を満たしている。そこでだ」

それを防ぐには樹系図を支える峻厳・慈悲・均衡の三本柱、即ち『エンデュミオン』を征服する必要がある。
『ヤコブの梯子』とは旧約聖書、創世記28章12節に記された天使が地上に降りる為の光の塔を意味する。
『ヤコブの梯子』とは現代語で『軌道エレベーター』を意味し、正しく科学と魔術を交差させた術式なのだ。

ステイル「君の幻想殺しの力が必要になる。失敗は許されない」

三本柱を攻め、ヤコブの梯子を落とし、天使の召喚を防ぎ、魔術サイドを救う、その為なら例え学園都市を。

ステイル「万一の時は僕達の命と引き換えに、230万人を道連れに要塞そのものを学園都市に落とす」

地図上から消す事すら辞さないと、ステイルは言い放ったのだ。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
142Res/214.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice