過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:18:26.95 ID:BX4MDBAAO
〜13〜

白井「こういう事だったのですわね、先のメールの指定時刻は」

同時刻、テムズ川にかかるタワーブリッジ上層部、跳ね上げ部分にて身を潜めていた白井は絶句していた。
一瞬の後に焼け野原と化した光景。白井の青ざめた顔を火の手が赤々と照らすほどの阿鼻叫喚の地獄絵図。
夜空はさながら夕焼け空で、夜風に飛散した焼死体の脂肪のべたつきが乾ききった唇に不快な感触を催す。
産毛まで焼け焦げるような熱気に、火薬の焦臭さと糞尿すら霞むほどの死体が焼ける異臭はまさしく酸鼻。

白井「(あの堅牢な要塞を落とす為に空爆までするなどとは)」

全てはつい数日前、結標とお揃いの携帯電話に飛び込んで来た謎の情報提供者からのメールから始まった。

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4/1 3:11
from:+ 44 The Fables of the Bees@mail.co.uk
sb:
添付:(126KB)20XX0331_0311.01jpg
本文:
She is still alive.
―――――――――――――――――――――――

白井「(まだですの?このメールを寄越した情報提供者は!)」

それは御坂が消息を絶ったイギリス国内から発信されたメールであり、同時に添付されていた画像には……
どうやって撮影したものか、処刑塔に幽閉されている御坂の姿と、塔内の詳細な間取りまで記されていた。
まさに藁にも縋る思いで、白井はその情報提供者からもたらされるアドバイスに従いイギリスを目指した。
フランス、アミアン、ドーバー海峡を経由する中、新たに齎された情報は二つ。一つは指定時刻までに――
この可動橋に潜伏している事。残るはその情報提供者と合流する事。しかしその本人が未だ姿を現さない。

白井「……もしやこの爆撃に巻き込まれて既に(ならば混乱状態に乗じてわたくし一人でも突入する他)」

最早この救出作戦に単独で臨む他ないと腹を括った白井の背中に

???「憮然。せっかく仕立て直したスーツが台無しになった」

闇夜にも目映いダッジ&ロール社の白スーツに身を包み、首筋に『鍼灸痕』が残る青年の声がかかった。

???「――遅参を詫びよう白井黒子。道が混んでいたのでな」

それは御坂達を乗せて運転させられ、M4でカーチェイスを演じたゲレンデヴァーゲンの運転手だった。




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