過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:26:29.68 ID:BX4MDBAAO
〜17〜

白井「お姉様!お姉様!!お姉様!!!わたくしがわかりまして!?貴女の露払い、白井黒子ですわ?!」

御坂「………………」

白井「お姉様!!?」

アウレオルス「凝然。神経の衰弱と肉体の消耗が著しい。四肢の麻痺は認められんが意識が混濁している」

風穴の空いた地下牢にて、白井は滂沱の涙を流しつつ拘束衣の上から御坂を抱き締めるも反応はなかった。
アウレオルスが見るに物理的な暴行や陵辱、魔術的な拷問や洗脳は認められなかったが拘束衣を解くと――
その眉間に深い縦皺が刻まれるのを白井も見、アウレオルスの視線の先、御坂の両手を見つめて絶句した。

白井「……これは十字架?いいえ、聖痕(スティグマ)ですの」

アウレオルス「これは“サンヘドリンの最終決定”術式だ。何という事だ。彼女は、御坂美琴はもう――」

白井「……もう?」

アウレオルス「……一生涯、超能力を使う事は出来ないだろう」

白井「そんな!?」

御坂の手の平、左脇腹、足の甲に刻まれた十字架の聖痕。それは『サンヘドリンの最終決定』術式である。
サンヘドリンとは十字教において神の子を逮捕し、ユダに神の子を銀貨三十枚で裏切らせた最高法院の名。
彼等は1人の議長と1人の副議長、69人の議員からなり、死刑を除く全ての法の力を手にした長老会だ。
その術式の拘束力たるや捕縛した神の子を封じ込めるほどであり、御坂から力を奪い去るなど造作もない。

白井「貴方のその不思議な力で、お姉様にかけられた呪いを解く事は出来ませんの?アウレオルスさん!」

アウレオルス「暗然。この術式の厄介な性質は、それを齎した魔術師71人、悉くを殺さねば解けん所だ」

白井「――――――」

アウレオルス「……しかし、能力者としてではなく、一般人として生きて行くに当たって命に別状はない」

そこで白井は手の甲で涙を拭い、ピシャリと両頬を打ち、御坂を背負って、風穴より縦穴へ戻らんとした。

白井「――それを聞いて安心しましたわ!さあ行きましょう!」

アウレオルス「……君はそれで良いのか?彼女はもう超能力を」

白井「見損なわないで下さいまし。わたくしがお姉様を慕うのは、超能力の有る無しではなく心の在り方」

アウレオルス「………………」

白井「超能力がなくたって、人間は幸せに生きていけますもの」

しかし――




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