過去ログ - 青年「変身!!」
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185: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/29(日) 21:47:29.10 ID:C+2Et43D0
けれどそれほどに単純な、その事実は、彼に絶望と焦燥を与える事になった。

死の恐怖。
それがまるで蛇の様に彼の体をゆっくりと締め付ける。


振り払おうとしても、それは決して離れず、彼をゆっくりと蝕み続ける。

必死にこらえていた何かが、崩れ始める様な気がした。
それを必死にこらえ、平静を保つ。

ここで壊れたら、本当に死しか待っていない。
それを己に言い聞かせ、心を繋ぎ止める。

耐えろ。
落ち付け。
諦めるな。

ああ、と声が漏れる。
それは消えそうに小さく、しかし彼の心の底を抉った。
それが諦めなのか、己を鼓舞するために放った言葉なのかは彼すらもよく分からなかった。

今の彼に出来る事と言えば外からかかる圧力に耐える事だけだった。


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