過去ログ - やたー、ショートショートできたよ
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1: ◆K40W4AEccM
2013/08/18(日) 12:07:41.71 ID:Q0J5/QkO0
自分

男は優秀な科学者だったが怠け者だった。

そこで自分を完全にコピーしたロボットを作って働かせることにした。

ロボット「こんにちわ、私」

男「ふむ、外見はどこからどう見ても私だ。だが、頭はどうかな」

男が難問を質問したところ、ロボットはすらすらと答えることができた。

男「すばらしい、やはり私は天才だ」

ロボット「わたしなんだから、このくらいは答えられるのは当然だ」

男「いや、君のことではなく、完璧なロボットをつくった私のことを褒めたのだ。まあ、いい」

外見も、頭の良さも、男にそっくりなロボットならば完璧に演じてくれるだろうと考えた。

男「それでは私が遊んでいる間、君はこれから私の代わりに研究をしてくれたまえ」

ロボット「いやだよ。君がやればいいだろう。私が遊ぶ方をやってあげるよ」

男「なんだと! お前は私につくられたロボットじゃないか」

ロボット「そうだ、完璧にお前とうり二つのロボットだ。外見も、頭も、思考さえもな」

男ははっとした。怠け者の男の思考をコピーしたロボットが、自分の代わりに働くはずがなかったのだ。

世の中はうまくいかないものだ。

残念だが、このロボットは役に立たない。

解体するしかないだろう。

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