過去ログ - 岡部「愚行移山の」 ほむら「オブサーバーズ」 まどか「二スレ目だよ♪」
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17: ◆ziIVTRHhh5Cl[saga]
2013/08/18(日) 21:44:05.51 ID:EwGqEjBjo

 岡部は元々非力なため、ダルをマンガのように吹き飛ばすことはそれこそなかったが、
 頬を殴られたダルは、驚いたように目を見開いた。

ダル「何、すんだよ……」

 ダルの睨みつける視線に、しかし岡部が怯むことはない。
 ダルに向かい、ほむらがあのとき聞いたような声で言った。

岡部「貴様の阿万音由季への思いはその程度だったのか? 
   <我が頼れる右手>はその程度の男だったのか? 
   貴様はスーパーハカーではなかったのか?」

ダル「……」

 岡部の激昂に、ダルはうるさそうに顔をしかめる。
 だがそれこそが、岡部の言葉がダルに届いている証拠でもあった。

岡部「貴様はッ!!」

 岡部は続ける。
 そして、最後の言葉を放った。

岡部「鈴羽との約束すらも、忘れてしまったと言うのか!?」

ダル「……だ、誰だよ。鈴羽って……」

 ダルは岡部の言葉に対し、否定の言葉をつなげる。
 しかし、その顔は先ほどより大きく歪められていた。
 まるで、大切な何かを失った喪失に耐えるような顔だった。

岡部「……阿万音鈴羽は貴様の娘だ。6年後に生まれてくる、貴様の娘だ。
   未来から、この世界の運命を変えるため、生涯をかけて戦った娘だ。まだ思い出せないのか!?」

ダル「……ッ!!」

 岡部の言葉に、ダルは苦しそうに顔を歪める。
 額には脂汗が浮かび、目から輝きは失われていっている。

岡部「思い出せよ!? 貴様は未来を変えると約束しただろう!? そう鈴羽に言っただろう!?」 

 なおも岡部は熱のこもった口調で続ける。
 ダルの顔は真っ青になり、目からは輝きが――――










ダル「ッ!!」

 ―――― 消えた。



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