138: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:19:58.85 ID:qsOOelxu0
おいおい、だからそんな急に姿勢を変えるなって。 こいつ、手錠のこと忘れてねーか?
そんなことを思いながら、桐乃の動きに付いて行く様に動いたのだが。
だが。
139: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:21:45.32 ID:qsOOelxu0
桐乃「きゃ〜。 襲われるぅ〜」
……似合わねー! お前はこう、あれだ。
「シスコンどけッ!」
140: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:22:12.15 ID:qsOOelxu0
桐乃は当然、慌てて俺を突き飛ばそうとでもするのかと思った。 だけど、俺の予想は見事に裏切られる。
桐乃「知ってる。 だって、わざとだもん」
頬を紅潮させ、横を向きながら桐乃はそう言った。
141: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:22:40.17 ID:qsOOelxu0
京介「そ、そりゃあまあ嬉しいけどよ! お、お前なぁ!」
俺も俺で変なことを口走っているしさ。
桐乃「……」
142: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:23:08.17 ID:qsOOelxu0
「ただいま」
と、俺と桐乃が見つめあっているときに、背後からそう聞こえる。
この時、俺が思ったこと。
143: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:23:36.56 ID:qsOOelxu0
京介「ちょ、ちょっと待ったああああぁああああぁあああ!!」
俺は急いで振り向き、開きかけた扉に向かって叫ぶ。 もうありったけの大声だった気がするぜ。
後で苦情が来たら謝らないとな。
144: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:24:03.58 ID:qsOOelxu0
黒猫「あ、あなたたち……!」
黒猫は当然驚き、扉を開けたままの格好で硬直していた。 沙織もあまりの出来事に言葉を失っている様子。
そして数秒そうして固まった後、黒猫はようやく口を開く。
145: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:24:50.66 ID:qsOOelxu0
黒猫「それで、あなたたちは一体何をしていたの? こんな日が昇っている時間から」
その言い方はやめて欲しいぜ。 日が沈んでいたら良いみたいじゃねえか。
あの後、結局正気を取り戻した桐乃が黒猫に連絡を取り、なんとか一旦は呼び戻すことができた。
146: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:25:20.50 ID:qsOOelxu0
黒猫「ふん。 そんなのは決まっているわ。 だってここ、わたしたち全員の場所じゃない」
京介「いつからだよ!?」
沙織「それはもう、遥か昔のことですな……」
147: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:25:50.27 ID:qsOOelxu0
桐乃「……そこまで否定しなくても」
桐乃が隣で何かを呟いている。
……いや俺にははっきり聞こえたけど、聞こえなかったということにしておこう。 恥ずかしいから。
148: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:26:16.69 ID:qsOOelxu0
黒猫「それより、わたしが気になるのはそっちの方ね。 そのあなたたちを結んでいる銀の鎖……シルバーチェーン」
なんで横文字なんだ。 つうかただの手錠だろうが。
京介「ああ、これはだな……」
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