160: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:33:05.22 ID:qsOOelxu0
ま、まさかこいつ……その、する時も「今からするから」とか言うんじゃなかろうな!? だとしたら俺は逃げるぞ! 全力で逃げる!
そんな俺の心配を他所に、布が擦れる音がする。 制服のスカートが桐乃の肌と擦れている音だろう。
マズイ。 マズイマズイマズイ! お、俺はどんな顔してりゃ良いんだよ!?
161: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:34:45.30 ID:qsOOelxu0
京介「だ、大丈夫そうか?」
桐乃「……うん」
耐え切れず話しかけたのは良いが、会話が続かない。 俺ってこんな桐乃相手に緊張する奴だったのかよ!
162: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:35:13.60 ID:qsOOelxu0
桐乃「ば、ばかっ!! 見るなって言ったじゃん!!」
桐乃は叫び声にも似た感じで言うと、俺の頭を思いっきり叩く。
京介「い、いってえ! だ、だってよ……流す音聞こえたから」
163: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:37:03.96 ID:qsOOelxu0
桐乃「お、音消す為に決まってるでしょ!! ばか!!」
桐乃はさっき殴られた威力には遠く及ばない力で、俺の頭をぽかぽかと叩く。
京介「悪かったって! 本当にすまん! だから、頼むから早くしてくれ!」
164: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:37:29.94 ID:qsOOelxu0
京介「……はぁああ」
黒猫「ふふ。 どうしたの? そんな死にそうな顔をして」
京介「察しろ。 俺はもう一日の体力を使い切ったぞ……」
165: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:37:55.84 ID:qsOOelxu0
桐乃「あんた絶っ対! 許さないから」
普段だったらこんな事が起きた後は、必ず俺から距離を取る桐乃だが、生憎今日はそうは行かない。 離れようと思っても離れられないからな。
まあその所為で、俺は先ほどから桐乃に足をゲシゲシと蹴られているわけだが。
166: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:38:30.28 ID:qsOOelxu0
黒猫「待ちなさい。 沙織」
黒猫がそれを途中で止め、なにやら沙織に耳打ち。
沙織「い、いやあ……しかしですな、黒猫氏」
167: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:39:34.97 ID:qsOOelxu0
沙織「そう仰いますと?」
黒猫「桐乃はいつも、京介に向かって酷いことばかりしているじゃない。 二人っきりの時はどうか知らないけれどね」
黒猫「でも、こうして物理的に近い距離にずっといれば、少しは変わるかもしれないわよ?」
168: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:40:22.78 ID:qsOOelxu0
いつから沙織は闇の眷属になっていたのだろうか。
つか、殆ど丸聞こえだからな?
黒猫「と、言うわけで京介、桐乃。 わたしたちに出来るアドバイスは皆無よ。 皆無」
169: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:40:53.94 ID:qsOOelxu0
以上で本日の投下終わりです。
乙、感想ありがとうございます。
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