12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/08/19(月) 00:39:51.69 ID:a0RDO+7eo
まゆ「うふふ、プロデューサーさんは人を見る目があるんですねぇ」
P「あ、ありがとうございます……!」
みく「ほらPチャン、よく見とくにゃ。これが人気読者モデル・佐久間まゆの可愛らしい笑顔にゃ」
まゆが、笑顔? なぜ、このタイミングで笑顔になるのだろう?
カメラマンさんに”笑って”と言われた時くらいしか、笑ったことなんてない。
今のまゆは、もしかして、自然に笑った……?
最後にそうやって笑ったのは、いつだったのだろう。もう、それすら覚えていない。
そもそも、自然に笑うということを、今までにしたことがあっただろうか……
P「えっと、佐久間さん。あなたにお話したいことがあります」
プロデューサーさんの雰囲気が、急に変わった。いったいどうしたのだろう。
まゆ「はい、何でしょう」
P「改めまして、私はこういうものです」
プロデューサーさんが、名刺を差し出してくる。それを受け取り、まじまじと見つめる。
プロデューサーさんの名前、電話番号、事務所の住所など。どこにでもある、ありふれた名刺だった。
読者モデルにスカウトされた時も、こうやって名刺をもらった。でも、その時とは、違った。
なんだか、いつもとは違う感覚。なぜだろう、まゆの心が温かい。
それは、厳しい冬の寒さを越えて、柔らかく優しい、春の日差しで蕩けていくような感覚。
P「もしよろしければ、うちでアイドルやってみませんか?」
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