過去ログ - 杏子「心の温度」
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1: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/08/20(火) 15:38:38.52 ID:BtyMZ3Vno
『ねぇ、佐倉さん。あなたは私のようにはならないで』

 ざっくりと魔女を片付けたアタシは、ぼんやりとそんな言葉を思い出した。

 ったく、くだらない。ほんっとにくだらないね。

 何が、『私のようにはならないで』だよ。
 アタシがいつだってあんたみたいに気丈で優しくて格好良いあんたみたいになりたかったってのにさ。

 ほんとに笑わせてくれるよね。全くさ。

 まぁ、そんなことはもう昔の話だ。関係ないさ。

 アタシはあんたを否定して、アタシのためだけに生きるのさ。

 そうすれば、全部が自業自得だ。もう誰もあたしの、アタシなんかのために。



 全く、ほんとにあたしってやつはほんとに馬鹿だね。

 あんな風に決別して、それでもまだ、未だにこんなに引きずっちまってるなんてさ。

 憂さ晴らしに少しいい物でも、盗ってくることにすっかねぇ。

「っち」

 あほくさっ。

 アタシは自分に対して随分とイラついてるみたいだった。

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