過去ログ - 杏子「心の温度」
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1: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/08/20(火) 15:38:38.52 ID:BtyMZ3Vno
『ねぇ、佐倉さん。あなたは私のようにはならないで』

 ざっくりと魔女を片付けたアタシは、ぼんやりとそんな言葉を思い出した。

 ったく、くだらない。ほんっとにくだらないね。

 何が、『私のようにはならないで』だよ。
 アタシがいつだってあんたみたいに気丈で優しくて格好良いあんたみたいになりたかったってのにさ。

 ほんとに笑わせてくれるよね。全くさ。

 まぁ、そんなことはもう昔の話だ。関係ないさ。

 アタシはあんたを否定して、アタシのためだけに生きるのさ。

 そうすれば、全部が自業自得だ。もう誰もあたしの、アタシなんかのために。



 全く、ほんとにあたしってやつはほんとに馬鹿だね。

 あんな風に決別して、それでもまだ、未だにこんなに引きずっちまってるなんてさ。

 憂さ晴らしに少しいい物でも、盗ってくることにすっかねぇ。

「っち」

 あほくさっ。

 アタシは自分に対して随分とイラついてるみたいだった。

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2: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/08/20(火) 15:39:33.27 ID:BtyMZ3Vno
 全く、キュゥべえの奴や何を考えているのかねぇ。

 なんで、寄りにもよって、今、このタイミングでマミの奴の近況なんかをアタシに話したりするのさ。

 くそっ、気になるじゃねーか。
以下略



3: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/08/20(火) 15:40:03.15 ID:BtyMZ3Vno
 なんだ、昔のあたしと同じじゃないか。

 マミみたいに完璧な正義の味方になんてなれやしないってのにさ。

 無知は罪たりえるってのはどうやらホントみたいだね、こりゃあ。
以下略



4: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/08/20(火) 15:40:34.07 ID:BtyMZ3Vno
 遅かれ早かれ、とは言ったもののこれはあまりにも、早すぎるんじゃねーか?

 いや、むしろ今のアイツはアタシよりも、マミよりも酷い。

 下手するともう希望を信じられなくなってるかもな。
以下略



5: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/08/20(火) 15:41:02.55 ID:BtyMZ3Vno
 イレギュラー、暁美ほむら。あいつがたった一人でアタシの前に現れた。

 二つの頼みごとを押し付けられた。

 一つはワルプルギスの夜の討伐。
以下略



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