過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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◆GULJi96aoSzS
[sage]
2013/10/26(土) 20:09:02.59 ID:t4lG1/uao
× × × ×
「ちょ、ちょっと、八幡。置いていかないでよ……」
俺の袖口をグイグイと引きながら雪乃が言った。
「さしもの雪ノ下でも高所恐怖症だったんだな」
「そ、そんなことあるわけないじゃない……」
「いてて……。だから、思いっきり袖を引っ張んなよ」
俺たちは今、鳴門にいる。
朝一で成田から関空までLCCに乗って、さらに関空から神戸空港までは高速船で移動した。
そのあと、レンタカー会社の車で神戸市内まで送迎してもらい、そこで車を借りた。
そして、明石海峡大橋を渡ってまずは淡路島に入った。
淡路ICで高速を降りると松帆の浦へと向かった。
藤原定家が「来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ」と詠んだ場所だ。
定家自身が編纂した百人一首にも収録されている和歌だ。
白砂の海岸を想像していたが、礫がゴロゴロした海岸だった。
雪乃とは百人一首談義をした。
互いに予備知識を持ち合わせているので、話が盛り上がった。
やはり雪乃と付き合っていて良かったと思う。
ちなみに百人一首には定家が家庭教師をしていたとされる式子内親王の和歌「玉の緒よ絶えなば
絶えねながらへば忍ぶることのよわりもぞする」が収録されている。
この二人は恋仲だったが成就できなかったという説がある。
そのため、この百人一首には互いのことを想って詠んだ2篇の和歌が収められているという説まで
あるのだ。
俺と雪乃は互いに想い合っているふたりでいられることの幸せさをかみしめて、次の目的地へと
向かった。
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