過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 19:05:01.29 ID:6bIMMG+Io

「でもそれって、相手にとってその親切が嬉しくなかったり、見当違いだったり、タイミングが悪かったりする場合もあるでしょ?」

「もちろんそうだろうけど。でも例え話だし」

 彼女はちょっと考え込んだ様子だった。
 気付けば空は暗くなっている。太陽が雲に隠れはじめ、風が冷たくなりはじめていた。

「そもそも、その親切で相手が喜ぶかどうかなんて、正確に見極められる奴はいないんじゃないかな。
 自分がしたことで相手が喜ぶかどうかなんて、結局、運次第じゃない?」

 俺の言葉に、彼女は困ったように首を傾げた。同意はしかねるらしい。
 
「まあ、とにかく、そんな感じで、世の中って不平等だよな、ということ」

「それはそうだろうけどね。でも、不平等って、そんなに落ち込むようなこと?」

「どうだろうね。あんまり関係ないかも」

 溜め息が出る。
 彼女は不思議そうな顔のまま天気の移り変わりを見上げていた。



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