過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:18:45.44 ID:BWPh2mblo



 父はまだ帰ってくる様子がなく、妹も起きる様子がなかった。
 
 そのまま事態が動くのを待っていてもよかったのだが、従妹がコンビニに行きたいというので案内することにした。 
 太陽の日差し。蝉の鳴き声。少し前までと何も変わらない。
 
 でも、何かが致命的に変わってしまっている。
 なんだろう? よく分からない。

「ここらへん、いいよね。わたしもこういうところ住んでたら、毎朝ジョギングとかできるんだけどね」
 
 隣を歩く従妹はそんなことを言ったけれど、俺には彼女の言っていることがよく分からなかった。

「そんなのどこでもできるだろ?」

 彼女は困った顔で首を横に振った。

「わたしんちってさ、周りに田んぼと山しかないでしょ。あとは他の人の家ばっかり」

 このあたりだって都会というわけでもない。普通の住宅地。
 でも、たしかに従妹の家はここに比べても更に田舎だった。
 その気になればカブトムシもクワガタも捕まえられる。



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