過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 17:40:41.98 ID:ILGw8eTRo

 従妹はびくりと肩を震わせながら振り返る。

「あ……」

 不安そうな声。
 俺はベッドを降りて、従妹の横に歩み寄り、彼女の手が持っていたノートを奪った。

「どうして勝手に見た」

「……ごめんなさい」

 彼女は謝ったけれど、それは申し訳ないからというよりも、驚いたからという方が近かった。
 自分の迂闊さにもうんざりしたけれど、俺はそれ以上に従妹の行動をひそかに軽蔑すらしていた。

 勝手に部屋に入って。勝手に人の物を見る。
 
 俺はノートを鞄に閉まってから押し黙った。彼女は少しの間何も言わなかった。
 いっそからかわれた方がマシな気分だ。黙られると余計に苛立ってくる。

 ……寝起きで頭がうまく働いていないのかもしれない。




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