過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 17:40:14.35 ID:ILGw8eTRo

 俺はノートを机の上に放り出したままベッドに身を投げ出した。
 眠くはなかったはずなのに、横になると急に身体を動かすのが面倒になる。
 
 まだ寝るな、と思う自分と、寝てもかまわないな、と思う自分がいた。
 
 どっちにしても体は動かない。結局眠るしかなかった。
 もう書かなくていいか。そう思った。いつものことだ。
 でも、ふと気付くと書こうとしている。書けるようになっていることを期待している。
 
 結局堂々巡りだ。
 
 気付くと意識を失っていて、ふたたび目が覚めたのは十時を回った頃だった。
 
 体を起こすと従妹が俺の部屋にいた。パジャマ姿だ。
 机に向かって、何かをしている。何か。違う。ノートを読んでいる。

 俺はあっというまに覚醒した。心臓が嫌な感じに震えた。吐き気がこみあげてきそうな震え。

「何をしてる」
 
 とその背中に訊ねた。自分でも分かるくらい眠そうな声。でも、俺はいつになく緊張していた。



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