過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/22(木) 19:09:18.91 ID:ESoSJTHeo



 実践編、その一。

「……あの子がいいのか?」

 ビィ派が指差したのは浴衣姿の女の子の後ろ姿だった。青い浴衣。黒い髪を後ろでまとめている(貧弱な表現力の例)。
 かわいい子がかわいいことは背中を見ただけで分かる(たぶん)。

 俺がその子を目で追っていたことに、彼は即座に気付いたのだ。おそろしい。

「行ってこい」

「……ついてきてくれないの? 提案したのおまえだろ?」

「甘ったれんな。女を必要としてるのはおまえだ。それに、大勢で押しかけて女の子を委縮させたらどうする」

 追い払うように俺の背中を押すと、彼はかき氷を食べるのに集中しはじめた。
 ……迷っていてばかりでも仕方ないので、ためらいつつも足を動かす。
 まあ、何かまずいことが起こっても、祭りの熱気のせいにすれば納得してくれるだろう、みんな。うん。

 半分ヤケだ。



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