過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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267:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/06(金) 19:09:05.85 ID:1fpknpK6o

「部長に、練習代わりにって、お題に沿ってなんでもいいから文章を書いてみてって言われたんです」

 彼女の様子は平常通りに見えた。頭の中で何を考えているかは知らない。
 でも、質問の答えは納得のいくものだった。後輩もシィタ派も、似たようなことをさせられていた。

 俺はたしか、「蝉のぬけがらについて思うこと」を書けと言われて、「そんなものには興味ない!」とだけ書いたら花丸をもらった。
 部長はそういう価値観の持ち主なんだろう。

 会話を終わらせて、俺は本を読み始めた。
 
 みんながんばってるなあ、などと思いながら。
 
(俺は?)と俺は訊ねた。
(今はよそうぜ)、と俺は答えた。タイミングが悪い。こういうのは周期の問題だ。

 余計なことを考えたせいで、目の前の文章に集中できなくなってしまった。
 ほんとうに最後の最後なのに。あと少しで終わってしまうのに。
 どうしても読み進められない。



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