過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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268:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/06(金) 19:09:31.87 ID:1fpknpK6o

 そのとき部室の入口のドアが開いた。顔を向けると、顧問が立っている。

 運動部だったら集合掛けて挨拶しに行くところなんだろうが、誰もなにも言わなかった。
 みんな作業に熱中していた。俺以外。

 だからだろうか。顧問は俺に話しかけてきた。

「どう、調子は?」

「はあ。まあ」

「部誌の原稿は?」

「……まあ、なんとか。そのうち」

「ぼんやりしてると間に合わないぞ。来月頭なんてすぐだよ」

「まあ、なんていうか、いろいろ、思うところがあって」

「なにが思うところだよ。あれか、スランプか。芸術家か、おまえは」

 顧問はまるで面白い冗談でも聞いたみたいに大声で笑った。
 死ね、と俺は思った。妙に腹立たしい。



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