過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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270:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/06(金) 19:12:47.23 ID:1fpknpK6o

 俺がひとりで鬱々とした気持ちになっていると、不意に部長に声を掛けられた。
 彼女はまだ後輩のうしろに立っている。

「あのね、きみっていつもどんなふうに書いてる?」

「……いつもって?」

「小説。わたしのやり方で説明しようとしたんだけど……うまく伝わらないっていうか、うまくいかないみたいで」

 たしかに後輩はすごく困った顔をしていた。
 俺は彼女が書いたものを覗き込もうとしたけれど、思い切り隠されてしまった。

「だ、めです!」

「……だめ、って」

 部長には見せていたはずだし、そもそも部誌として発行されればどうせ俺にも見られることになるのだが。

「これは人様に見せられるような段階じゃないんで」

 彼女の中では部長は人としてカウントされていないらしい。



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