過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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280:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/08(日) 18:28:07.74 ID:g01J+w8Ko

「急にどうしたんですか」

 俺は笑いながら訊ねた。顧問は大真面目な顔を崩さない。

「いや」

 彼は何かを言いたいようだったけれど、何を言っていいのか分からないようだった。
 俺はなんだか無性に腹が立ち始めた。屋上の空気は冷たかったし、早く帰りたかった。

「なんだか、近頃様子がおかしいような気がしたからな。心配事でもあるのかと思ったんだ」

 ずいぶん余裕のある教師だな、と俺は思った。
 べつに彼は俺の担任でもなんでもない。それなのにいちいち気を回すなんて。
 
 でも、特別感心したりはしなかった。一刻も早くこの場を立ち去りたかった。
 なにが原因でこんなことになったんだろう。やっぱり愛想笑いくらいはしておくべきだったのか。

「特に何かがあったわけじゃないですよ」

「そうか」



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