過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/08(日) 18:35:53.73 ID:g01J+w8Ko
不意に、ノックの音が聞こえた。
扉が軋みながら開いていく。姿を見せたのは従妹だった。
「電気、つけないの?」
「……あ、うん。つけて」
俺は立ち上がってカーテンを閉める。従妹は灯りのスイッチをつけると、部屋の内側に残って扉を閉めた。
「どうした?」
「あ、えっと、わたし、そろそろ帰ろうと思って。思ってというか、今週の土曜日に、帰ることにしたから」
「あ……そうなんだ」
来るのが急なら、帰るのも急ということなのか。
俺は自分でも意外なほど驚いていた。ちょっとした寂寞すら感じている。
「うん。いろいろ、お世話になりました?」
「ああ、うん」
うまく反応できない。何を言っていいか、分からなかった。
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