過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
288:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/08(日) 18:35:53.73 ID:g01J+w8Ko

 不意に、ノックの音が聞こえた。
 
 扉が軋みながら開いていく。姿を見せたのは従妹だった。

「電気、つけないの?」

「……あ、うん。つけて」

 俺は立ち上がってカーテンを閉める。従妹は灯りのスイッチをつけると、部屋の内側に残って扉を閉めた。

「どうした?」

「あ、えっと、わたし、そろそろ帰ろうと思って。思ってというか、今週の土曜日に、帰ることにしたから」

「あ……そうなんだ」

 来るのが急なら、帰るのも急ということなのか。
 俺は自分でも意外なほど驚いていた。ちょっとした寂寞すら感じている。

「うん。いろいろ、お世話になりました?」

「ああ、うん」

 うまく反応できない。何を言っていいか、分からなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice