過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/11(水) 19:04:01.88 ID:H7FQDfEZo
◇
帰る気にはなれなかった。家に帰ったところで、どうなるわけでもない。
俺の態度は、きっとまだいつも通りじゃない。家事を手伝おうとしたって、妹にまた心配させるだけだ。
だからって、家の中で何もせずにいるなんて、俺には耐え難い。
だからって、部室に残って何かができるわけでもない。
小説なんて書けないし、書けないなら書かなくてもいい。
俺は何だったらできるんだ?
いや、そんなことより、俺には考えるべきことがあるのかもしれない。もっと他の、自分のことではなく……。
昨日からずっと頭の奥が痛んでいる気がする。
いったいいつまでこんな考え事を続けるつもりなんだろう。
たとえば、誰でもいいから俺を好きでいてくれる女の子が一人でもいたら、自分も少しはがんばれるかもしれないと思ったことがある。
でもそんなのは馬鹿げているし、「誰でもいい」というのは大嘘だ。
俺を「不安にさせない」「プライドを傷つけない」「望むことを叶えてくれる」。
それでいて「容姿もまあまあ」くらいの条件は無意識につけている。いずれにしても馬鹿げている。
相手の人間性をまるで無視しているし、実際にそんな子が現れても俺はまともに会話すらできないだろう。
ましてやそんな子が仮にいるとしても、俺のことを好きになるわけがない。
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