過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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395:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/15(日) 19:30:10.93 ID:4zbhAxRHo
つづく


396:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/15(日) 22:24:54.23 ID:Wg7tGV4hO



397:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/16(月) 10:27:31.08 ID:RAVMTEObO
かわいい


398:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/16(月) 10:31:02.84 ID:GWNUe5Ae0



399:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:21:06.45 ID:zhZHaN9Ho



 そんな出来の悪いラブコメみたいなやりとりをしている最中も、俺の心から奇妙な違和感はなくならなかった。
 
以下略



400:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:21:40.27 ID:zhZHaN9Ho

 俺がぼーっとしている間に妹は早々に食器を片付けて洗い始めた。
 父はテレビを見ながら何をするでもなくビールを啜っている。
 
 誰も喋らなかった。
以下略



401:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:22:08.15 ID:zhZHaN9Ho

 怒鳴り声なんて、ずっと聞いた記憶がない。
 不機嫌そうな顔をしているというのも、最近じゃむしろ、窺うような、後ろめたそうな顔を向けてくるだけで。
 何か物言いたげな顔をしているだけで、そんな顔はもうずっと見ていない。

以下略



402:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:22:48.32 ID:zhZHaN9Ho

 母が出ていった後、俺は父を手ひどく責めたのだ。
 
 母が出ていったのは父のせいだと。
 覚えているかぎりの、母が父に向けていた罵詈雑言を使って。
以下略



403:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:23:29.13 ID:zhZHaN9Ho

 人は自分自身が抱える本質的な部分からは、決して逃れられないものなんです、とどこかで聞いた。

 そうだ。中学時代の担任だった男。バスケ部の顧問だった。
 部活を辞めたあとから、落伍者でも見るような目で俺を見るようになった。
以下略



404:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:24:03.97 ID:zhZHaN9Ho

 そいつはそれだけ言うと、子供を見るとき特有の微笑ましそうな顔で笑い、体育館へと向かった。
 本当に腹立たしいときというのは、怒りよりも先に呆れがくるせいで、まともに反論もできないのだと、俺はそのとき知った。

 母さんは俺を捨てたんだぞ、と俺は思った。
以下略



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