過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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494:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 18:56:03.15 ID:1PtdhOx8o



 結局、土日は何もせずに過ごし、だらだらと時間だけが流れた。
 そういう日がときどきある。たぶんそう悪いことでもない。

 そうして月曜の朝がやってきた。ごく当然の、自然な流れとして。

 月曜の空は薄曇りで、太陽は霞むような雲越しに白く光っていた。
 
 その朝、俺は誰とも言葉を交わさずに家を出た。
 誰とも言葉を交わさずに教室に辿り着き、席に着いてからは誰とも言葉を交わさずにチャイムが鳴るのを待とうとした。
 そういう気分だった。

 けれど、椅子に座って数分もしないうちに、ふと屋上のことを思い出した。
 肌寒いけれど雨は降っていなかったし、外には出られるはずだ。
 幸い時間はまだ余っていた。一度思い出してしまうと、俺は屋上の様子が気になって仕方がなくなった。

 土日を挟んだからというわけでもない。何が原因なのか、俺にはよく分からない。

 妹のこと。従妹のこと。小説のこと。それから枝野のこと。
 べつに何かが起こったわけでもないのに、俺の心はひどくかき乱されている。



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