過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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496:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 19:00:08.13 ID:1PtdhOx8o



 昼休みと放課後にも屋上に行ったけれど、結局は徒労に終わった。

 部室に顔を出すと部員は既に全員そろっていた。みんな机に向かって何かを書いている。
 
 俺がやってきたことに気付いた部長はすぐに立ち上がり、両手を打ち鳴らして注意を引き寄せた。

「部誌の原稿、出してない人、あと三人だから」

 三人。

 出したのは、幽霊部員三人に加えて、部長。それからたぶん、シィタ派だろう。
 見てみれば、彼がノートに書いているのは奇妙な幾何学的な図柄だった。書き終えて気でも抜けたのかもしれない。

 だとすると、未提出なのは、俺と後輩、それから編入生の三人か。
 
「出す人は、遅くとも今週中か、来週の頭には出して。けっこうぎりぎりになっちゃうからさ」

「了解です」

 でも一行だって書けなかった。方法が悪いのかもしれないし、もっと根源的なところに原因があるのかもしれない。
 思考がとても混乱しているし、いろんなことが未整理のまま放置されている。
 
 このままでは意味のある文章なんて絶対に書けない。



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