過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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539:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/28(土) 14:10:37.95 ID:KVRRLmPoo

「なんでかはもう分からない。たぶん落とし穴みたいなものなんだよね。
 一度落ちたら抜け出せない。そんな感じなんだと思う。よくわからないけど」

 俺は何も言わなかった。

「でも、わたしはきっと"あなた"が求めているものを与えられないし、他の誰にもそんなことはできないって思う」

「そうだろうね」と俺は物わかりのいい子供みたいに頷いた。本当は今すぐにでも話をやめてほしかった。

「それでも本当なら、努力くらいはしたかったけど、中途半端に期待するのは、お互いつらいだけだもんね」

「うん」

「わたしが望むのは……望むとしたら、それはもっと普通の恋愛なんだよ、きっと。
 だからわたしは、今度はもっと普通の人を好きになると思う。普通に落ち込んだり普通にはしゃいだりする人を。
 そんなに簡単に切り替えられるかは、ちょっと自信ないけど、でも、わたしだってもう疲れたんだよ」

「……」

「だから、これでおしまい」

 おしまい、と、彼女は言った。




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