過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:46:52.24 ID:d8131qjCo

 それはともかく、今年の話。

「割と余裕を持って完成させちゃいたいので、締め切りは、まあ、半月前くらいかなあ」

「どんなのでもいいんですか?」

 と質問したのは後輩だった。

「うん。どうせ部員少ないし、たいした厚みにもならないだろうから、好きに書いちゃってー。複数作品も可」

 部長の答えはあっさりしている。
 そのやりとりの直後、一瞬だけ、後輩がこちらをちらりと見た気がした。
 たぶん気のせいだろう。

 さて、と俺は考え込んだ。今年はどうしたものだろう。

 シィタ派に目を向けると、彼は窓の外を見ながらぼーっとしていた。
 たぶんなにか壮大なことを考えているんだろう。パウロ・コエーリョみたいなことを。

 眠気に負けてあくびをすると、部長が「こら」と笑った。先に顧問を叱ってほしい。



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