過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/10/07(月) 19:36:28.50 ID:0AsOA6Dxo
◆
気付けば俺はひとりぼっちで部屋に取り残されていた。
いつものようにノートに向けて文章を書き連ねている。
意味のあるもの。意味のないもの。無関係なこと。雑多な組み合わせ。
けれど、ある地点から進もうとすると、どうしてもそこから進むことができなくなってしまう。
どうしてだろう。
方法論。目的意識。なんだろう、何が足りないんだろう。
それでも俺は書くしかなかった。書き上げるしかなかった。
「どうして?」
と声が聞こえた。気付けばすぐ傍に誰かが立っていた。
女だ。若い女。
「なにが?」と俺は訊ねた。
「どうして書かなきゃいけないの?」と彼女は言った。
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