過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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613:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/07(月) 19:48:36.47 ID:0AsOA6Dxo

 交代の時間になってから文芸部の前に行くと、パイプ椅子に座っていたのはまたしても枝野だった。
 俺はどうしようか迷ったけれど、話しかけないわけにもいかない。

「こういうのにはちゃんと参加してるんだな」

 と、仕方なく、俺はそんなことを言った。
 枝野は少し躊躇していたけれど、やがて諦めたみたいに笑った。

「部員だから」

「さっきも受け付けやってなかった?」

「うん。付け加えれば、図書委員だからね。いつも図書室でも受け付けやってる」

「本当?」

「あんたが来たときも、一度、カウンターに居たことあるよ。貸出だってした。気付かなかった?」

「……気付かなかった」

「あんたはいろんなことを見逃しすぎたんだね」

 まったくその通りだった。




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