過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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622:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/07(月) 19:52:56.24 ID:0AsOA6Dxo


 
 文化祭は盛況で終わった。部誌は量の割には早めに全て捌けた。
 余計に作らなかったのだから当たり前かもしれない。
 
 文化祭にやってきた従妹は日帰りで帰って行った。
 彼女は何かを言いたげにしていたけれど、何も言わなかった。

 理由は分からないけれど、その日は妹もなぜか俺から離れようとしなかった。
 夕食をとるといつもは勝手に過ごしているのに、その日は俺の部屋に来てベッドの上で黙って漫画を読んでいた。

 文化祭の翌週には新部長を決めるミーティングがあって、これはあっさりとシィタ派に決まった。適任だろう。
 
 部長は最後までほがらかな笑いを崩さなかった。翌日から部室に彼女の姿はなくなった。

 放課後の屋上に、枝野は二度と現れなかった。
 それでも、学校でときどき顔を合わせたときには、言葉を交わすようになった。
 良いことなのか悪いことなのかは分からない。




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