過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/23(金) 17:54:32.40 ID:d8131qjCo



 家に帰ったときには既に妹がキッチンに立っていた。
 ので、一緒に料理をさせてほしいと懇願する。

「……お皿、割らないように気を付けてね?」

 というのが彼女が最終的に放った台詞だった。
 小学生レベルの扱いを受けているが、事実小学生レベルの能力しか持っていないので仕方ない。

「学校、どうだった?」

 妹が、豆腐をなんとか切りしながら訊ねてきた(たぶん賽の目だと思うのだが確信が持てない)。
 俺はジャガイモの皮を剥きながら答えた(ピーラーとかいうあれで)。
 
「休み明けは、やっぱり疲れるな。そっちは?」

「うーん……。なんかね、友達みんな日焼けしてた。それくらい」

 妹は不思議と真っ白だった。
 
 夕食をとったあと、部屋に戻って「調理以前の料理の常識」の続きを読んだ。
 実践を伴わない情報の収集にどれだけの意義があるのかは分からない。 
 少なくともやらないよりはマシだと信じるしかなかった。

 何か見当違いのことをしているような、そんな予感に怯えながらも。



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