過去ログ - モバP「そこはとってもきれいな海で」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/08/23(金) 04:12:02.83 ID:PzEDQvKyo

信号が変わるのを待ちながら、周りの景色を眺める
平日の昼間なので俺と同じように歩いている人は少ない
湿気が多いせいか、焼けたアスファルトの匂いをハッキリと感じる

賛否両論のある独特の匂いだろうが俺は割と好きだった
良い匂いと言うわけではないが、夏を感じさせるノスタルジックな感じがある
秋の金木犀のようなものだろう、どこか子供のころに戻ったような

子どもと言えば、今頃は夏休みも終わりの頃だろう
昔から勉強嫌いな俺は、いつも夏休み最終日近くに貯まった宿題を終わらせていた
今でも深夜までパソコンにかじりついて資料をかき続ける事もある
あの頃とは状況が違うが、その根っ子はガキの頃から変わっていないのだろう

「……そう言えば」

事務所では雪美が待っているだろう、何か買って帰ってあげようか?
アイス、ケーキ、お菓子、思いつくばかりの物を考えてみたがどれもしっくりこない
たまには今まで買って来たような事の無いものが良いだろう
毎回そういうわけにもいかないけど、今日は何だかそんな気分だった

そうと決まれば、俺は近くの大きな百貨店に向かって方向転換をする
汗の湿り気が鬱陶しくなってきたし、涼むついでに丁度良い

学生らしい若いカップル
俺と同じようなサラリーマン
昼間から大量に買い物をしているおばさん
そんな色んな人達を横目に俺は百貨店の中に入っていた



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