過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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131:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/27(火) 23:18:30.38 ID:GvW4ts2L0
――施設通用路


「……じゃあ、資料室や研究施設内にまで侵入者が?」

「空間移動能力者のようです。言いづらいんですが、外とは別口の……」

「おいおい、ほとんど詰んでるんじゃねえか」

「警備員と共闘しているわけじゃなさそうです。もしかしたら暗部の一部隊――」

「お喋りはそこまでだ。誰か来るぞ」

曲がり角に陣取っていた中年の男が若い二人を手招きした。

「……さっきのやつらか?」

しゃがみ歩きで男たちが曲がり角に身を潜めた途端、衝撃音が轟いた。

「――な、なんだ!?」

男たちが待ち構えている目と鼻の先で、何かが立て続けに爆散した。
規模こそさほど大きくないが、瓦礫が重々しい音を立てて何度となく崩れているのがわかった。
先ほど遭遇した二人の仕業だろうか。
緊張の線を限界まで張りつめたまま、一人が壁に張りつき、銃口だけを標的のいる廊下の奥にそっと向けた。

その時初めて、轟音に交じって誰かが走っているような音に気がついた。


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