過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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乾杯
◆ziwzYr641k
[sage saga]
2013/09/03(火) 09:54:24.67 ID:dpPWLj7X0
その攻防の最中、黄の駆動鎧の脚部に絡んでいた極細の鋼糸が火花を散らし、膝の裏の関節部位に深々と切れ目を入れた。
ややあって、攻撃を受けた操縦手が、レバーを無茶苦茶に操作しながら機体の向きを変えようと懸命に足掻き始めた。
知らぬ間に回路の束が装甲ごと切断され、床に接地していたタイヤが回転を止めていた。
片足が動かないままでは、二足歩行型の機体を操ることなど不可能に近かった。
「表面の素材はチタン合金だぞ!? 何でこんなにあっけなく――」
「余所見をしている余裕があるのですか?」
味方の機体がやられたことへの動揺から生じた一瞬の空隙。
少女の体が橙の駆動鎧の眼前を、目にも止まらぬ速さで横切った。
遅れてピシリという音と共に、コクピット部分に亀裂が生じる。
「――――こ、のっ!!」
その一撃は装甲を破壊することこそ叶わなかったが、脅しとしては充分だった。
傷つけられた機体が反撃とばかりに機銃を乱射するも、狙いが雑になっているせいで神裂を捉えるには至らない。
神裂が一旦柱の後ろへ左から回り込み、今度はそのまま反転して左から飛び出してきた。
勢い、柱の右側に狙いをつけようとしていた青の駆動鎧が神裂の姿を見失っている隙に
神裂は片足を封じられてまごついていた黄色い機体の肩に飛び移る。
若干二体と距離を空けていた橙の駆動鎧が、ここぞとばかりに神裂に突進した。
神裂が素早く肩を蹴って宙に逃れるのとほぼ同時に、橙の機体の前腕部が黄色い機体の肩を掠め、そのままもつれるように倒れ込んだ。
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